2026.04.30

三条で開催!「工場蚤の市2026」レポ|見どころ・混雑・出店者インタビュー

1.工場蚤の市とは?

工場蚤の市は、新潟県三条市にある
三条ものづくり学校で開催される人気イベントです。

“ものづくりのまち・三条”を背景に、
燕三条エリアを中心とした工場や職人、クリエイターが出店者となり、
作品を見たり、購入したりするだけでなく、食べたり体験したりすることができる
イベントです。
2026年は4月25日(土)、4月26日(日)の2日間で開催されました。

一般的なフリーマーケットとは異なり、
ものづくりの素晴らしさ、魅力に出会えるのが特徴です。

ここでしか手に入らないアイテムも多く、
例年多くの来場者でにぎわいます。

2.【現地レポ】校舎を活用した会場の雰囲気

会場となる三条ものづくり学校は、
旧校舎をリノベーションした施設です。

教室や廊下を使ってブースが並び、
一般的なイベントとは違う、
独特の空間が広がっています。

屋内開催のため、
天候に左右されずゆっくり見て回れるのも魅力です。

各教室、ブースごとに出店者が分かれており、
まるで“ものづくりの現場”をいくつも巡るような感覚で
楽しむことができます。

出店者の方もとても気さくに話しかけてくださるので、
1人でも、お子様連れでも安心です。

3.【出店者インタビュー】

こもれび木工舎 鈴木 達也さん

今回最初にお話を伺ったのは、
木工製品を手がける
こもれび木工舎様です。

色味の異なる樹種を、嵌(は)め合わせ、
図柄を象(かたど)る「木象嵌(もくぞうがん)」を
制作しています。

伝統的な木工技術と、
現代の機械加工を組み合わせた
独自のものづくりについて話を聞きました。

高価な伝統工芸をもっと身近に

これまで木工の加工は、
糸のこなどを使った手作業が中心でした。

しかし、こもれび木工舎様では
CNC(コンピューター制御の加工機)を導入。

その理由について、

鈴木さん:「従来の手作業だと、どうしても価格が高くなってしまう。
いいなと思っても手が届きにくいことが多かった」

と話します。

そこでCNCを取り入れることで、
加工効率を高め、コストを抑えることを実現。

鈴木さん:「より多くの人に手に取ってもらえる価格にしたい」

という想いが背景にありました。

素材との向き合い方

使用する木材については、
新潟県産の広葉樹とこだわりがあります。

新潟県魚沼市大白川のブナの森で行われている
「スノービーチプロジェクト」に参加し、
その理念に共感したことがきっかけだそうです。

しかし、木材の扱いは簡単ではありません。

鈴木さん:「木は樹種によって性質が全く違う。
反りやすいもの、欠けやすいものなど様々」

加工中に割れたり、
表面が再び歪んでしまうこともあるため、
機械の回転速度を調整するなど、
細かな工夫が求められます。

手に取りやすいものづくりを目指して

最後に、今後について伺うと

鈴木さん:「機械と手作業をうまく組み合わせて、
手に取りやすいものを作っていきたい」

という言葉が印象的でした。

伝統技術と現代技術を融合させながら、
より多くの人に木工の魅力を届ける。

その想いが、
こもれび木工舎様のものづくりの根底にありました。

②株式会社 有本製作所 様

次にお話を伺った有本製作所様は、
プレス加工を中心に、ステンレスやチタンなどを扱っています。
ものづくりのことについてお話を伺いました。

強みは「品質」と「納期」|当たり前を徹底する力

有本製作所の強みについて尋ねると、
返ってきたのはシンプルな答えでした。

ご担当者:「品質の高さと、納期をしっかり守ること」

一見すると当たり前にも思えるこの言葉。

しかし実際には、
その“当たり前”を継続することこそが
信頼につながっています。

外注先や取引先からも、

「不良がない」
「納期を必ず守ってくれる」

といった評価を受けることが多く、
第三者からの声が強さの裏付けとなっています。

対応力の広さ|多様な金属加工に柔軟対応

加工する素材は、
ステンレス・チタン・アルミ・鉄など。

三条エリアにはものづくり企業が多く、
多様な注文にも柔軟に対応できる力が特徴です。

さらに近年では、
新しい加工技術のにも着手している。

ご担当者:「これまで扱ったことのない材料や加工法にも挑戦し、
社内で検証しながら仕事につなげている」

例えば溶接においても、
一般的な手法にとらわれず、
新しい材料や方法を試すことで、

「こういうこともできる」と提案できる幅を
広げています。
先が読めない時代だからこそ、既存のやり方にとらわれず、
日々進化し続ける姿勢に感銘を受けました。

廃材から生まれる製品|イベント出品の特徴

今回の新潟工場蚤の市で
出品されていた製品は、

普段の製造過程で出る
“廃材”を活用したものが中心です。

そのため、
常に同じ商品が並ぶわけではなく、

「廃材が出たときにしか作れない」
限定的なアイテムが多いのも特徴です。

製造現場から生まれる、
一点物のプロダクトとして、
イベントならではの魅力があります。

③株式会社 野水鋼鐡店 様

最後にお話を伺ったのは、鉄を中心とした加工を手がけ、
製造だけにとどまらず、ものづくりの魅力を広げる活動にも
取り組んでいる野水鋼鐡店様です。

鉄加工を軸に、多様なニーズに応える

野水鋼鐡店様は、
鉄を中心とした金属加工を主に行っています。

用途は幅広く、
産業用の部品から各種製品まで対応。

図面に基づいた加工だけでなく、
用途や目的に応じた「提案」も行いながら、
現場ごとに最適なものづくりを行っています。

普段は目に見えにくい部分を支えながら、
社会の基盤を支える存在です。

技術だけでなく「伝えること」にも挑戦

近年は、製造だけでなく、
ものづくりの楽しさを伝える活動にも
力を入れています。

ご担当者:「ものづくりの面白さを、
もっと多くの人に知ってほしい」

工場や加工の現場は、
一般の人にとっては少し距離のある存在。

しかし実際には、
素材が形になっていく過程や、
手を動かす楽しさなど、
魅力が詰まっています。

今回のイベントでも、多くの方が野水鋼鐡店様の
ブースで、ものづくりの楽しさに触れていました。

4.工場蚤の市の見どころ

最大の特徴は、
工場・クリエイターの方と実際にお会いできることです。

金属加工製品や工具、
キッチン用品など、
燕三条エリアならではの製品について、
出展者と直接会話しながら商品を作った背景や
想いを聞くことができます。

また、通常の流通では手に入らない商品も多く、
“宝探し感覚”でも楽しめます。

ものづくりの魅力を隅々まで感じられるのは、
このイベントならではです。

5.混雑状況とおすすめの回り方

工場蚤の市は、
午前中に来場者が集中しやすいイベントです。

特に人気のブースでは、
開始直後から人が集まり、
早い時間に商品がなくなることもあります。

狙いの出店者や商品がある場合は、
開場直後の来場がおすすめです。

一方で、午後は比較的落ち着くため、
ゆっくり見たい方は時間をずらすと
快適に回れます。


6.アクセス・駐車場(三条ものづくり学校)

会場の三条ものづくり学校には駐車場がありません。
パール金属株式会社様の臨時駐車場(2026年は1台500円)から
無料シャトルバスが出ています。
臨時駐車場から会場までシャトルバスを使用しましたが、
5分程度で到着しました。
また、開催時間中は運行本数も多いので、
待ち時間も少なく会場までたどり着くことができます。

7.工場蚤の市を楽しむコツ

現金の持参は必須です。
希少性が高い商品もあるため、
まとめ買いする来場者も多く、
購入した商品を入れる袋もあると便利です。

ものづくりの技術を体験できるワークショップや、
個性あふれる展示、キッチンカーなど、
お子様連れの方でも楽しめます。

8.こんな人におすすめ

・ものづくりや工場が好きな人
・工具や金属製品に興味がある人
・掘り出し物を探したい人

一般的なイベントとは違い、
“買い物+発見+体験”が楽しめるのが魅力です。

9.まとめ|ものづくりの魅力を存分に感じる2日間

工場の蚤の市は、
工場や職人・クリエイターの熱い想いに触れ、
主に燕三条エリアで作られた道具を手に取ったりと、
燕三条の魅力を楽しみながら感じる事ができるイベントです。
ぜひ足を運んでみてください。

筆者:

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#三条イベント #工場蚤の市 #新潟イベント #職人

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