【世界トップクラス】新潟の製造業には“世界シェアNo.1企業”が集まっている。スマホも車も実は「新潟製」だった!
「新潟には良い企業が少ない」
「安定した仕事は県外に行かないとない」
私自身、これまで大学の職員として、中学生、高校生、大学生と話す機会が多かったのですが、
そんなイメージを持っている人は少なくありません。
しかし、実際に新潟県の製造業や、ものづくり企業を取材したり、イベントへ足を運んでみると、その印象は大きく変わります。
先日、三条市で開催された「工場蚤の市」を訪れた際も、会場には多くの来場者が集まり、金属加工製品や工具、木工製品などを手に取りながら、
出店者と会話を交わしている様子が見られました。

若い来場者が工具や加工技術について出店者へ質問する姿も見られ、
“ものづくりへの関心”の高さを感じました。
実際に製品を見て感じたのは、総じて“技術のレベルが高い”ということ。



さらに、海外メーカーや世界市場を支える技術を持つ企業が新潟には数多く存在しています。
iPhoneに使われる有機EL。
高級車のヘッドアップディスプレイ。
半導体を支える特殊材料。
実はその裏側には、新潟企業の技術があります。
この記事では、新潟県が誇る世界トップクラスの製造業企業と、「なぜ新潟に世界レベルの技術が集まるのか」を紹介します。
なぜ新潟に“世界トップ企業”が集まるのか?
歴史的に蓄積されてきた「高度な金属加工技術」
新潟県、特に燕三条エリアでは、
江戸時代の和釘づくりを起源として、
金属加工技術が発展してきました。
その後、
- 刃物
- 作業工具
- 洋食器
- 精密加工
などへ技術が広がり、
現在では高度な加工技術を持つ企業が地域内に数多く集積しています。
こうした“技術の蓄積”が、
世界市場で戦う製造業企業を支える土台になっています。
燕三条を中心に根付く「分業文化」
新潟県では、古くから金属加工や刃物産業が発展してきました。
特徴的なのが、“分業文化”。
切削、研磨、プレス、溶接など、それぞれの加工を専門とする企業が地域内に集まり、高度なものづくりネットワークを形成しています。
この積み重ねによって、世界レベルの精密加工技術が地域全体に蓄積されてきました。
表に出ない“BtoB企業”が世界を支えている
新潟には、一般的な知名度は高くなくても、世界市場を支えるBtoBメーカーが多数存在しています。
地元にいながら世界規模の産業に関われる点は、新潟で働く魅力の一つである。
ただ、普段の生活で社名を目にする機会は少ないかもしれません。
しかし実際には、
- スマートフォン
- 半導体
- 自動車
- 医療機器
など、世界中の産業を支える存在になっています。
新潟が誇る「世界トップクラス企業」
新潟の製造業には、
世界市場で戦う企業が数多く存在しています。
新潟には、今回紹介する企業以外にも、世界に誇る高い技術力を持つ製造業企業が数多く存在しています。
「新潟ものづくりびと」では、今後も地域に根付くものづくり企業や、現場で働く人たちの魅力を取材を通して発信していきます。
1.キヤノントッキ株式会社(見附市)
世界トップクラスのシェア|有機ELパネル製造装置
iPhoneなどに使われる有機ELディスプレイ。
その製造に欠かせない「真空蒸着装置」で世界トップシェアを誇るのがキヤノントッキ株式会社です。
有機EL市場を支える重要企業として、世界中のメーカーから注目されています。
2.ナミックス株式会社(新潟市)
世界トップクラス|半導体用アンダーフィル材
数字で見る実績|半導体向け液状封止材では世界シェアの60%
半導体チップを保護する特殊材料「アンダーフィル材」で世界トップクラスの企業。
スマートフォンやゲーム機、自動車など、精密機器の耐久性を支える重要な存在です。
3.日本精機株式会社(長岡市)
世界シェア1位|車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)、二輪車用メーター
数字で見る実績|自動車用メータ世界シェア7%、二輪車用メータ23%、ヘッドアップディスプレイ28%
BMWやアウディなど欧州高級車にも採用されるHUD技術で世界トップクラス。
二輪車用メーターでも高いシェアを持ち、長岡から世界のモビリティ産業を支えています。
4.株式会社サイカワ(長岡市)
世界トップクラス|ケーブル製造装置・伸線機
数字で見る実績|ワイヤー製造装置(半導体用)世界シェア65%
金属線を細く引き伸ばす「伸線機」や、ケーブル製造装置で世界トップクラスのシェアを誇る機械メーカー。
電線やワイヤーは、
- インフラ
- 自動車
- 産業機械
- 通信分野
など、社会を支える幅広い分野で使用されています。
普段目にする機会は少ないものの、世界のものづくりを支える“縁の下の力持ち”的な存在です。
“地方だから不利”とは限らない
工場蚤の市を訪れて感じたのは、新潟の製造業には“表に出にくい強さ”があるということでした。
派手なPRをする企業は少なくても、品質や加工精度、納期へのこだわりを徹底する企業が多い。
その積み重ねが、世界市場での信頼につながっています。
新潟には、まだ知られていない技術や企業が数多くあります。
「新潟ものづくりびと」では、地域に根付くものづくり文化や、現場で働く人たちの魅力を今後も発信していきます。
【出典】
・キヤノントッキ株式会社 公式HP
https://tokki.canon/corporate/outline.html
・ナミックス株式会社 公式HP
https://www.namics.co.jp/
・日本精機株式会社 公式HP
https://www.nippon-seiki.co.jp/
・にいがたモノクリエイト2026-2027
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/485122.pdf
・日経ビジネス(2025年)
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00117/00384/
・株式会社テクノ経営総合研究所(2016)
https://www.tmng.co.jp/work/517/
・燕市ものづくりサイト
https://www.city.tsubame.niigata.jp/monodukuri/400.html
よくある質問(Q&A)
Q. 新潟県の製造業はなぜ強いのですか?
A. 江戸時代、和釘の需要増加を背景に農民の副業として鍛冶が盛んになりました。
その結果、地域の特色を生かした地場産業、高度な職人技術が集積し、洋食器などの金属加工をはじめとして、その技術力は世界的にも高く評価されている。また、豊富な資源と広大な土地があり、食品加工も盛んになっている。
【参考】https://www.city.niigata.lg.jp/business/kigyo/ritchi/profileindustry.html
Q. 新潟には世界シェアの高い製造業企業がありますか?
A. はい、多数あります。燕三条の金属洋食器やノーベル賞晩餐会で使われているカトラリーをはじめ、自動車部品、スマートフォン、航空宇宙分野にいたるまで、
世界トップクラスのシェアや技術を持つ企業・職人が新潟県に集積しています。
【参考】https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/chiikishinko/mono-create.html
Q. 新潟の製造業は「未経験」でも挑戦できますか?
A. 可能です。新潟の製造業は、資格取得支援や教育体制が手厚い企業が多く、新卒だけではなく異業種からの転職組が活躍しています。研修やマニュアルを完備し、先輩がマンツーマンで技術を教える環境が地域全体で整っています。新潟ものづくりびとでも各企業の入社後のサポート体制などを発信していきます。
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